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日本リウマチ学会参加

[2024.04.23]

 日本リウマチ学会が4月18日から20日の日程で神戸で開催されました。昨年は福岡市という遠隔地での開催で日程調整がつかず参加を断念しましたが、今年は4月18日(金)、19日(土)の2日間出席させていただきました。通院中の皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしました。一昨年までのコロナ蔓延期では主要な学会はハイブリッド(Web、対面)形式でした。オンデマンド配信もあり、興味がある演題、必見の演題は後からじっくりと視聴する事が可能でした。残念ながら今年の日本リウマチ学会は昨年に引き続き現地参加一択となります。2日間の限られた期間で可能な限り効率よく最近のトレンドや変更点を把握するように努めました。今年は関節リウマチのガイドラインに手が加えられたため、関連した演題やシンポジウムが目立ちました。また当院でも使用している関節リウマチに対する新規の生物学的製剤オゾラリズマブ(商品名:ナノゾラ)の報告や、メトトレキサート皮下注製剤(商品名:メトジェクト)の演題が目に止まりました。また、悪性リンパ腫の治療薬であるリツキシマブ(商品名:リツキサン)が関節リウマチの治療薬として現実味を帯びてきた事や、妊娠出産と関節リウマチの治療についての注意事項を再確認しました。

また、乾癬性関節炎などの脊椎関節炎に対する治療の選択肢に大きな拡がりを見せている点、全身性エリテマトーデスに対するステロイド以外の治療や膠原病関連の肺病変(間質性肺炎)に対する対応にも進歩が見られたことも収穫でした。ステロイド一辺倒の時代から免疫抑制剤や生物学的製剤、抗線維化薬が登場し、大学病院で病棟医をしていた頃の時代に比べ隔世の感があります。

 残念ながら私自身大学時代の研究テーマで、クリニックでも多くの患者さんに対応させて頂いている、シェーグレン症候群に関しては今のところめざましい知見は得られませんでした。今後にぜひ期待したいと思います。

 学会参加期間は「リウマチ膠原病の事だけ」を考える事が出来た夢のような2日間でした。明日からの診療に少しでもフィードバック出来るよう今後も自己研鑽に努めたいと思います。

 ちなみに、、、10代の頃に約1年間だけ大阪に暮らしていた事があり、その頃の記憶をたどるため?空き時間を利用し大阪に足を伸ばしてみました。関東とはまた違った雰囲気があり短時間でしたが心地よい非日常を味わうことが出来ました。

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