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関節リウマチの特殊病型

悪性関節リウマチ

関節リウマチに眼症状(上強膜炎、虹彩炎)肺病変(間質性肺炎)皮膚症状(潰瘍、梗塞)神経障害(神経炎)など血管炎を背景にした臓器障害を伴った病型。〝悪性〟とは悪性疾患の意味では無く、経過によっては予後不良の転帰をたどる意味での〝悪性〟を意味します。年齢のピークは60代で、男女比は1:2と通常の関節リウマチに比べ男性にも多い疾患です。関節リウマチ100人に約1名の割合で発症すると言われています。一般的な関節リウマチの治療に比べステロイドの必要な場面が多く、重篤例に対しては血漿交換(けっしょうこうかん)などの高度な治療が必要になります。

回帰性リウマチ

回帰性リウマチ(Palindromic Rheumatism)は周期的な関節炎(関節の腫れ、痛み、赤み、熱感など)を繰り返すリウマチ性疾患で、発作の間隔は年に数回程度のものから、月に数回繰り返すものまで様々です。発作を繰り返す中で自然軽快する(10%)ものもあれば、実際の関節リウマチに移行する病型(20-50%)もあります。通常の関節リウマチと異なり、骨の変形を来すことは無く、症状を引き起こす関節は一カ所のみであったり、頻繁に移動することが多いようです。治療は発作出現時に非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)を使用することが一般的です。

フェルティー症候群

①典型的な関節リウマチ②好中球(白血球の一種)減少③脾腫(脾臓の腫大)を伴った非常にまれな病型です。私自身も過去に2名のフェルティー症候群の患者さんの担当になった経験がありますが、最近はほとんど拝見する機会がありません。関節リウマチの早期治療が進歩した現在減少傾向にあると言われています。

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