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リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症とは?

リウマチ性多発筋痛症(Polymyalgia rheumatia:PMR)は肩周り、両側の上腕、大腿部(太もも)、腰周りなどに特有の筋痛を引き起こすリウマチ性疾患です。診断時の平均年齢は70歳以上と、圧倒的に年配の方に多い疾患です。症状としては筋の痛み以外にも関節の腫れや痛みを伴うことも多く、(高齢発症の)関節リウマチとの鑑別に難渋する事もまれではありません。関節リウマチとの鑑別点としては半数近くの患者さんに微熱や全身倦怠感、体重減少などの全身症状を伴う点や、RF(リウマチ因子)や、抗CCP抗体などのリウマチ特有の反応が上昇を示さない点が挙げられます。治療としてはステロイドが使用され、効果が劇的なのもこの疾患の特徴です。ただ、一部の患者さんに巨細胞性動脈炎という全身の血管炎を合併することがあり、ステロイドに対する治療効果が乏しい方や、側頭動脈(こめかみの血管)に特有の所見(腫れや痛み)がある方などは注意が必要です。また、PMRの症状自体、腫瘍随伴症候群(悪性疾患の際に生じる全身症状)や感染症(特に結核や敗血症)と紛らわしい事があり、治療中もこれらの疾患が隠れていないか注意深い経過観察が必要です。

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