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帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは

水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster-Virus:VZV)は初めての感染で水痘(みずぼうそう)を発症します。ウイルスは治った後も神経節(神経の根っこ)に潜伏します。加齢免疫抑制剤抗癌剤の使用など様々な事が引き金になり再活性化した状態が帯状疱疹(Herpes-zoster)と言われています。通常、体の片側の神経の支配領域に沿って皮疹が出現します。丘疹から始まり水疱→膿疱→痂皮(かさぶた)へ移行し、やがて治癒します。経過によっては発症した神経の領域に疼痛が後遺症として残り、帯状疱疹後神経痛として症状が年単位で残る事があります。また顔面神経麻痺(ラムゼイ・ハント症候群)や、全身にウイルスが広がる播種性(はしゅせい)帯状疱疹に至る可能性も。治療は抗ウイルス薬が複数存在しますが、なるべく早期(72時間以内)に治療を開始するように推奨されています。50歳以上の成人免疫抑制剤、抗癌剤治療中など免疫が低下している可能性がある場合は帯状疱疹ワクチンの接種が推奨されています。

※「免疫抑制剤、抗癌剤治療中など免疫が低下している可能性がある場合」「妊婦」は通常の弱毒化ワクチン(生ワクチン)は禁忌です。

帯状疱疹ワクチンについて

現在我が国には大きく分けて2種類のワクチン接種が可能です。①シングリックス②弱毒性水痘ワクチンです。以下その特性について。

  シングリックス® 弱毒化水痘ワクチン
ワクチンの種類 不活化ワクチン 弱毒化ワクチン(生ワクチン)
用途 50歳以上(※)の帯状疱疹の予防 水痘及び50歳以上(※)の帯状疱疹の予防
用量・用法 1回0.5mlを筋肉内注射 2~6ヶ月の間隔を開けて2回目接種 0.5mlを1回皮下注射
費用 22000円×2回(一部の自治体では補助有) 7000円~8000円前後(1回で完結)
免疫持続期間 10年以上 8年
発症予防効果 97%以上(50歳以上) 約70%(50歳以上)
神経痛予防効果 85% 66%
接種不適者 成分に対する重篤なアレルギー保有者 免疫抑制治療、抗癌剤治療、妊婦など

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